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​令和4年11月10日

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シニア 健康講座 in しらさぎ高齢者会館

​テーマ 『新型コロナ アウトブレイク』

第7波が下げ止まり第8波の入り口にさしかかっている状況下で、

新型コロナウイルスの講座を行いました。

参加者が少数だったので、説明の途中から多くの質問をいただき、

和やかな雰囲気でした。

第7波はかつてとは比べものにならないほどの大きな流行でした。

全国の新規感染者数は8月19日に約26万1千人と過去最高で、

届け出方法が国によって異なるとはいえ、当時世界一でした。

白鷺高齢者会館4.jpg

第7波ではそれまでのような行動制限はなく、むしろどんどん緩和されていたため、

8月初旬東京では感染が広がりすぎて、検査キットが不足したり支援の配食サービスが

間に合わないほどでした。

その後行われたワクチンの接種による免疫に加え、一定の人が感染により免疫を得ることで

ようやく感染者数は減少に転じました。

第7波も第6波と同様のオミクロン株が主流でしたが、それまでのBA.2から、

免疫回避と感染力がさらに強く変異したBA.5に置き換わる中で感染が拡大しました。

今まで院内感染ゼロだった当院でもとうとう新型コロナウイルス感染がアウトブレイクして

しまいました。

8月13日頃より発熱者が目立ち始め、行ったPCR検査の結果は次々と陽性となりました。

対策を講じたものの感染は収束せず、スタッフを介してあっという間に拡大してしまいました。

感染力はこれまでに経験ないほど強く、従来なら防げた場面でも感染が成立しており、

スタッフ間の感染を防止するために院内の動線や食堂の利用などが制限されました。

感染対策のゾーニングや個人防護具の着脱で、関係するスタッフは大忙しなのに、

感染して休むスタッフが続出し、人手不足となりさらに多忙となってしまいました。

総合東京病院の感染専門看護師にラウンドしてもらい、アドバイスを受けました。

9月4日以後新規感染者はゼロとなりましたが、容態の悪い方のPCRがいつまでも陽性となり感染隔離の解除ができず困窮しました。

白鷺高齢者会館1.jpg

コロナ受け入れ病院にアドバイスを受けてようやく収束することができました。

治療薬も手探り状態でした。抗ウイルス薬を投与しましたが、治療効果は個人差が大きく、
もともと重症だった方はさらに悪化してしまいましたが、
食事をされている元気な方は何事もなかったように回復されました。

スタッフ、患者とも目立った後遺症は今のところありません。

このアウトブレイクの経験を生かして、なんとか第8波は院内感染ゼロで乗り切っていきたいです。

水際対策や行動制限は緩和され、人出も増えマスク着用は減っており、
季節的にも冬に向かうことから、第7波より大きな第8波が起こるのではと危惧されています。

今年はインフルエンザとの同時流行も予想されています。

新型コロナの流行が長く続いているために、社会機能を維持していくことが優先されつつあります。医療機関や保健所機能をひっ迫させないため、日本でも発生届の基準が変更されたり、
隔離期間が短縮されています。

重症化リスクの低い人は検査キットで自己検査をして自宅療養することが推奨されています。

自宅療養中の支援が必要な場合は自分でフォローアップセンターに要請します。

新型コロナもインフルエンザと同様、個人で予防していく時代になってきました。

今のうちに新型コロナ抗原検査キットとカロナールを入手しておきたいものです。

オミクロン株対応2価ワクチンは対応株に関わらず従来型ワクチンより効果があり、

今後の変異株への効果も期待できるので、3-4回目から3か月経過していれば早く打てるワクチンを速やかに接種して頂きたいです。

インフルエンザワクチンと同時接種も可能です。

 

新型コロナもインフルエンザも、

ワクチン接種に加え、マスク着用、手洗い、換気といった予防策と、

免疫力アップで乗り切っていきましょう。

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