​6月1日

紙上地域健康講座

「新型コロナウィルス 『新たな生活様式』の

“常時マスク着用”で注意したい皮膚のトラブルと予防法」

セミナーアイコン.png

講師:楠 俊雄先生

1 発熱と湿度で炎症と細菌感染が起きる

マスクの内側は呼吸の呼気や発熱で温度、湿度とも高くなります。しかも不織布やガーゼによる摩擦も加わり、屋外での作業の多い人などは皮膚への負担が生じます。蒸れと摩擦で起きるのは炎症と細菌の感染です。炎症は皮膚が刺激されることで起き、細菌感染は皮膚表面の防御機能が損なわれて黄色ブドウ球菌などが繁殖して起こります。予防のために皮膚表面とマスクを清潔に保ち、摩擦によって失われる皮脂成分などを補充すること。特に摩擦が大きくなるマスクの縁に接する部分のスキンケアは大切です。

楠 俊雄先生.jpg

2 帰宅したら洗顔を習慣に

1) 手洗いと同時に、顔も洗うことも大事です。
2) 頻繁に手を洗うことで、手荒れを起こしている場合は、ハンドクリームを塗ること。
3) マスクはこまめに交換するか、少なくとも一日使用したら洗うことを心がけてください。

3 赤い発疹やかゆみは、要注意

マスク着用部位に赤い発疹やかゆみなどの症状が出たら、炎症や細菌感染が疑われます。どちらも見分けがつきにくく炎症であればステロイド軟膏、細菌感染であれば抗菌薬を使いますが、二つの薬は効果が正反対なので、素人判断は症状の悪化につながります。ぜひ皮膚科医の診断を受けてください。

4 リスクを避けながらマスクを外すことも大事

暑い中でマスクを長時間着用していると、脱水などによる熱中症のリスクが生じます。安全な場所で定期的に外して、水分補給と手洗い、可能であれば洗顔も心掛けてほしいものです。
ムシムシあつあつシーズンの到来です。皆さま、正しい知識でコロナに打ち克ちましょう!!

楠 俊雄氏 プルフィール

水虫を初めとする皮膚感染症や爪の病気に対し、日本トップクラスの実績を誇る専門医。日本医科大学客員教授、東京都皮膚科医会会長、日本臨床皮膚科医会副会長等を歴任。様々なメディアで水虫に関する解説や監修を行い、情報を発信している。元院長を務めていた同クリニックは、東京医科大学病院や日本医科大学付属病院などの都内各大学病院と密に連携を図り、難病や皮膚がんなどの検査・入院にも対応。併せて、各種アレルギー検査・ピアス・ケミカルピーリングも実施している。